音とダンスで魅せるヒトリの個性、ヒトリの可能性。

2017年のごあいさつ

2017年のごあいさつ


<雨が空に還るとき>

 仲間と出会って、『ヒトリ主義Night』をはじめた。出演者3組、観客はたったの3人…とても公演といえるものではなかった。

 それから10年。観客は変わらず多くはないが、1つだけ大きく異なることがある。それは出演者が10組以上・20人を超える規模になっているということだ。私から声をかけさせてもらったこともあったが、ここ数年は出演希望を受けるケースも多い。ギャラも払えず、充分とはいえない制作状況で、これは本当に奇跡のようだと思う。なぜ出演者がこんなにも増えているのか、なぜ継続して参加しているのか、我ながら不思議でならない。

 毎回、ヒトリ主義Nightの2日間は非常に濃密な時間と空間が立ち上がる。初めて観客として遊びに来たある女性は、その未体験の時空間に暑気あたりのような状態に陥り号泣した(それから数年後に彼女はヒトリ主義Nightの舞台に立つようになる)。心の奥に閉じ込めていた何かが揺さぶられてしまったのかも知れない。私はこの企画で「私が私らしくあること」を大切にし、さまざまな実験的な試みやコレボレーションを歓迎しているが、もしかしたらそんなことが出演者たちを惹きつけているのかも知れない。

多くの出演者に愛されるようになったヒトリ主義Night。10年という歩みは、長かったようであっという間だった。果たせなかったこともたくさんあるが、これで一旦幕を引こうと思う。さみしくなってすぐに再開となるかも知れないが(笑)それでも1度、ピリオドを打とうと思う。最後だからという不必要な力みは持たず、降った雨が揮発しながら空に戻っていくときのように終わりたい。やがてまた、地上に降り注ぐ日を夢見て。

 -- ヒトリの個性、ヒトリの可能性。 ヒトリ主義Night --

心をこめて。

2017年8月17日 Arts&Thetre→Literacy 亀田恵子


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